ビジネス書を読む方なら、一度は耳にしたことある、「土井英司」氏
彼のヒット作、「伝説の写真になれ」には若手にキツイ一撃になるだろう
格言が多数おさめられている。
あなたが「つまらない仕事」でコキ使われてしまうのは、
実はあなたが自分を「高く売っている」からである。
経営者の立場で考えれば分かるが、あなたの値段が高ければ高いほど、
会社はモトを取るために、あたなを「できる仕事」の範囲内でコキ使おうとします。
新卒の場合、「できる仕事」は殆ど無いので、初任給が二十万円でも高い。
だから、二十万円のモトを取るために、誰でも出来る「つまらない仕事」をしこたまやらせる。
経営者の立場から言うと、
価値を生み出せるの「できる社員」はいくら金を積んでも手放したくない存在。
→給料という「今、一瞬の代金」が安くてもいいという人ほど、
その場で学ぼうとしている。
→大事なのは、その仕事を通じて、付加価値を高めることが出来るかどうか?
である。
年収は「給料+授業料」として考える。
「会社にいながら自分の価値を高める」などというと、
仕事後に技術を身につける為に専門学校に行く、
または通信教育を受けるといった事が考えられるが、
しかし今、就いている仕事があなたの望んだ残業なら、
仕事の内容そのものを授業として、考えることが出来る。
働きながら一流の技術を身につけ、いつかは独立できるよう、
経営や顧客サービスといったことも学ぶこと。
「時間と引き換えに初めて成功を手にできる」というのは事実である。
世の中には、自分がコントロール出来る事と、出来ない事がある。
→しかし、人の心以外の殆どの事は、コントロール可能である。
不可能と思っている場合は、それに関する知識が不足している事が多い。
お金はためるより、自分の価値を高めるために使った方が、
後で何倍にもなって戻ってくるので、はるかに得をする。
世の中には、低い位置からの方がよく見える。
上からでは、見逃す事も、下からはよく見える。
頭を下げることは、決して屈辱ではない。
頭を下げるだけで、見えてくるもの、得することは多い。
成功するのは簡単である。成功する5%の法則に当てはまる人、
つまり聞いた事を実践し、習慣する人間になればいい。
本による学習でも、同じような傾向がある。
例えば、PHP研究所の決算書について書かれた本を購入した人に、
講談社の類書を紹介すると、購入する率は非常に高い。
割合でいうと、6割に人が購入する。
同じような本を何冊も購入する人は勉強熱心な人に思える。
本人もそう思っているに違いない。
また、「何度も同じような書籍を読むなんて、私は勤勉なんだ」
と思っているが、この感情は、「自分は勉強している」という
自己陶酔の部分が非常に大きいのです。
この現象が何を意味するかと言うと、前の書籍でちゃんと
学習しなかったということです。
本を読んでも、実行に移していないので不安が残る。
類書が出ると、「今度こそ」とまた購入する。
それを延々と繰り返していくわけです。
継続するための一番の方法は、それを習慣にしてしまうことです。
情報の希少性が勝負のカギを握るのが、
資本主義社会、ここで人より抜きん出ようと思ったら、
常に少数派の行動を取らなければならない。
若いうちは、予算を気にして小さくまとまるのではなく、
自分の経験となるもの、血肉となるものにどんどん自腹を切るべきです。
失敗について!!
→人に責任を押しつけず、「私のミスです」とはっきり言えるような
「原因も責任も明らかな失敗」は正確なデータが取れるので、
かけがえのない財産になる。
成功体験が、やる気や自信というメンタルな面でのパワーをくれるなら、
失敗体験は冷静な観察力、眼力といった頭脳面を鍛えてくれます。
失敗したら、それをまたデータにすればいい。賭けに負けても、
取り返しのつかない借金ができるわけでもない。
勿論、次は慎重になるが、それも経験データの一つです。
合理的、計算づくではない人生の仕入れをどれくらい
やっているかによっての付加価値には、大きな差が出ます。
それは、年月を経つにつれ、能力以上の価値になります。
独立について、 「会社の」でなく、「自分の客」を発掘すること。
「会社ではなく、○○さんにお願いしたい」という取引先や、
客を掴んだ時が独立をはかるタイミングです。
伝説の社員は取引先や顧客など、社外にファンを持っています。
「伝説の社員」になれ! 成功する5%になる秘密とセオリー [ 土井英司 ]
|