私はいつも自分の無知に突き動かされて学習や仕事をしている。

by ハーヴェイ・ゴルブ(キャンベル・スープ社会長、元アメリカン・エクスプレス社CEO)

 

P&Gのブランド哲学で最も特徴的なものが、「ブランドは永遠」という考え方。

これは、自然に任せて永遠という意味ではなく、ブランドを継続的に育てていくことであり、

困難な状況、危機的状況に陥っても、そのブランドを担当するブランドマネジャーは、

ターンアラウンド(立て直し)をするためのビジネス戦略を立て、マーケティングプランを作り、

実施していかなければならにのです。

時には、小さな災いが、目に飛び込んだ虫のように激しい痛みを与え、

たった1本の髪の毛が巨大な機械を止めてしまうこともある。

満足感を得るための秘訣は、小さな悩みにくよくよしないことである。

そしてささやかな喜びの芽をすすんで探すことである。残念ながら、

大きな喜びを手に入れるには、長い時間がかかるからだ。

by リチャード・シャープ

憂鬱になるのは、何も仕事をしていないのが原因であることが多い。 

by バートン(探検家)

無為に過ごすことは、精神的にも肉体的にも命とり。

邪悪の温床では、あらゆる災いの根源であり、七つの大罪の一つだ。

悪魔が休息するクッションであり、さらに怠け癖を育てる。ものぐさな犬の

毛は不潔で皮膚病だらけだ。怠け癖のある人人間が同じ状態を避ける

ことができるだろうか。

by バートン

過去は私をあざむき、現在は私を苦しめ、未来は私を恐怖におとしいれる。

賢者の口は心にあり、愚者の心は口にあり。

by ソロモン王

賢い人間がミスを一つもしなかったら、愚かな人間はたまらないだろう。

by ジョージ・ハーバート

 

Nothing Either Good or Bad

There is nothing either good or bad, but thinking makes it so so.

世の中には善もなければ悪もない。ただ、そう考えるからそうなるだけだ。

by ハムレット 2幕2場

正しい行いをするための方法としては、間違った行いから学ぶ、

というものがある。間違った行いをするというのは、人生の中で最も

価値のあるコースだ。ポイントは、あまり長くこのスースをとってはいけない、

ということだ。もし、10年間も間違った方法を行っていたとすれば、

私は10年間を繰り返すことをお勧めしない。しかし、もし君が素早く学べる

のであれば、個人的な経験から何かを学ぶということは、とても効果的な方法だ。

私がショアフ氏に出合ったのは、すでに私は6年間働いていた。彼に出会って

からすぐに彼は私にこう質問した。「ジム、今までにどれくらい働いているんだい?」

私は、「6年です」と答えた。「調子はどうなんだい?」彼は、さらに尋ねてきた。

「あまりよくないですね」と言ったものの、その言葉を認めるのが嫌だった私は、

平静さを装うことは出来なかった。「だったら、もう同じことをしちゃ駄目だね」

彼は言った。「間違ったプランを6年間もするなんて、もう十分だ」そして、

彼はこう私に尋ねた。「6年間でどれくらい貯金したんだい?」

「貯金はありません」私はおどおどしながら事実を認めた。眉をつり上げながら

彼はこう言った。「誰がそのプランを君に提供したんだ?」なんという質問だ!

どこで私がこの破壊的なプランを手に入れたかだって?

そう、みんな誰かのプランを使っている。問題は、「誰の」プランかだ。

もし、君の物語が誰かの本に収められているときは、「模範」として使われる

ように、ということだ。間違っても、「警告」として使われてはならない。

ショアフ氏は、出会ったころから私に本を読むように勧めていた。彼はこう言った。

「自己教育者になれ。並程度の教育は、並程度の結果をもたらす。

この並程度の教育を受けた人の収入レベルを調べてみればいい。

それは、君が望むべきレベルの収入だろうか?

もしそうでなく、平均より上の収入を欲しいのであれば、

自分をもっと教育することだ」そして、私は、自分の蔵書をどんどん増やしていった。

すべてのリーダー(Leader:指導者)は、リーダー(Reader:本を読む人)である。

君という人間は、「君が何を読んだか」でわかる。

 

うまくいってる人は「成功の習慣」をもっているのだ。

成功者は勝者のふるまいのパターンを残し、

失敗者は、敗者のふるまいのパターンを作る。

 

毎月、ある一定の金額を自分の収入から差し引き、知識の探求に投資しよう。

自分の中に眠っている巨人を成長させるために、お金を投資するのだ。

そこにかかるお金など、未来の君に約束された無限の可能性に比べたら、

微々たる額だ。お金よりも、重要なものが、時間だ。成長には、時間がかかるのだ。

時間は、重要なものだ。お金を人に頼むのと、時間を人に頼むということは、

まったくことなっているということを私は、理解している。とても残念だが、

近道はない。脳に知識をインストールするような機械が発明されるまで、

知識を得るには、時間がかかるのだ。そう、貴重な時間が。

読書の鉄則

1936年当時、「風と共に去りぬ」が大評判になり、ある記者がこのベストセラー小説を

買ったかと、チャーチルに尋ねた。『「新しい本に飛びつく前に、古典を読め」という鉄則が

あるんだよ。』とチャーチルは答えた。「ただし」と付け加えるのも忘れはしなかった。

「作家である身としては、なにがなんでもこの鉄則に従えとは言い難いんだがね」

 

読むに値しない

まず第一に君は原稿を読み上げていた。第二にその読み方が下手だった。

そして、最後に―読むに値する原稿ではなかった。

現在が過去を裁こうとすれば、現在は未来に裁きで負けることになろう。

疲れたので何か読む本を欲しいと思っている人間と、本を読みたがっている

好奇心旺盛な人間の間には雲泥の差がある。

言葉は短いに越したことはない。古い言葉で、短ければ、それが一番である。

金銭・・・いったいどこに消え失せしまうのか!

愚鈍と無能には、悪知恵はないが、罪はある。

Give a man a fish , he eats for a day.

Teach him to fish , he eats for a lifetime.

彼に一匹魚を与えると、彼はその日食べていける。

彼に魚を採る方法を教えると、彼は一生食べていける。

大きなことを成し遂げたいならば、みずからの限界を超えなければならない。

自分を高みへと押し上げ、超越的に境地に達しなければならない。

しかも、これは独力で行う必要がある。誰も代わりにやってはくれないからだ。

by アンソニー・ロビンズ

毎月、ある一定の金額を自分の収入から差し引き、知識の探求に投資しよう。

自分の中に眠っている巨人を成長させるために、お金を投資するのだ。

そこにかかるお金など、未来の君に約束された無限の可能性に比べたら、

微々たる額だ。お金よりも、重要なものが、時間だ。成長には、時間がかかるのだ。

時間は、重要なものだ。お金を人に頼むのと、時間を人に頼むということは、

まったくことなっているということを私は、理解している。とても残念だが、

近道はない。脳に知識をインストールするような機械が発明されるまで、

知識を得るには、時間がかかるのだ。そう、貴重な時間が。

もし、豊で幸福になりたいと思うのなら、

「仕事を一生懸命すのではなく、自分自身を磨くことに一生懸命になる」ことだ。

気をつけよう。人間は容易にだまされる。

ある男がこう言った。

「俺は、10年の経験を持っている。それなのに、

なぜ、収入や待遇がよくなっていかないかがわからない」

彼が気づいていないことは、

「彼は10年の経験を持っていないということ」だ。

彼がやったことは、1年の経験を10年間繰り返しただけだ。

彼は、残りの9年間、何の改善もしなかったし、何の革新もしなかったのだ!

石油会社の幹部向けにホノルルでセミナーを開いたときのことだ。

世界中のエグゼクティブが集まり、大きなテーブルに私たちは座っていた。

その中の一人がこう言った。「ローン君、君は、世界中の重要人物を知っているね。

彼らと話していて、今後10年、世界は、どうなっていくと思う?」

「もちろんみんな知っていますし、今後どうなっていくのか正確にお伝えできます」

私がこう言うと、テーブルは静かになった。

私は、続けた。「私が知っている人々と、私の経験から導き出される結論はこうです。

今後、10年は、今までと全く同じです」(これを知って、君は嬉しくないだろうか?

みながみな、このことを知っているわけではないのだ)

一流の人間にとって、質は量よりも重要なのだ。安物で役に立たないものを

多く持っているよりも、高価で質のいいものをいくつか持っている方がいい。

「決心」とは、自分自身に決してあきらめないことを約束することです。

できるか、できないか、ではない。やるか、やらないか、だ。

成功のマネジメントの第一のルールを教えよう。

「アヒルを鷲の学校に行かせるな」 

なぜか?

まったく成り立たないからだ。

そんなことをしても、不幸せなアヒルが増えるだけだ。

どんなに訓練しようが、アヒルは、鷲のように高く飛べない。

アヒルはただ単にガアガアと鳴くだけだ。

あるホテルチェーンの広告があった。

そこには、こう書いてあった。

「私たちは、スタッフをきちんと教育していません」

私は、興味をそそられた。

そして、小さな文字で次にこう書かれていた。 

「私たちは単に、きちんとしたスタッフを雇っているのです」

なんて頭がよく、手っとり早い方法だ。

私は、ショアフ氏にこう言ったのを覚えている。

「もし、自分がもっとお金をもっていたら、よりよい人生計画を立てられます」

彼は素早く答えた。

「もし、よりよい人生の計画を立てられたなら、もっとお金を持てることだろう」

 

ここに動物界の下層メンバーから学べる素晴らしい哲学がある。

それは、「蟻の哲学」と呼ばれている。あの蟻だ。聖書にはこんな言葉がある。

「みな(特に怠け者)は蟻を勉強しなさい」と。蟻は二つの理由からとてもユニークだ。

第一に、蟻は決して止まらない。蟻の前に何か障害物を置いても、それを登って前進する。

再び、障害物を置くと、蟻は、道を探す。上、した、横と。蟻はいつまでそれを続けるか?

死ぬまでだ!!蟻は決して止まらない。何というレッスンだ!蟻がユニークである第二の

理由は何だろう?蟻の夏におけるプランを思い出してみよう。そう、「冬に備える」だ。

そして、夏の間、どれくらい蟻が冬に備えて集めるのか?すべてだ!!

彼らはなんて知的なのだろう。

裕福と貧乏、違いはどれだけお金を稼いでいるかではない。

「どのように」稼いだお金を使うか、だ。選択は君次第だ。

二流であり続けることは簡単だ。貴重な時間を使って、どうでもいいことを

どうでもいい人間と一緒に過ごせばいいだけだ。一流の人間は自分の行動の

質を知っている。一流の人間は、何が大事で、何が大事でないかを知っている。

もちろん、一流の人間もくだけた友人を持っている。何が違うかというと、 

一流の人間は、結果を出すための大事な時間をくだけた友人と過ごすのではなく、

比較的リラックスした、重要でない時間をその友人と過ごすのだ。

なので、自分が何をすべきが、誰といるべきかを知っている。

一流の人間は、重要でない人間関係に時間を浪費するようなまねはしない。

私が仕事でスランプに陥ったとき、ショアフ氏がこう言った。

「もっと簡単だったら」なんて願ってはいけない。

「よりよくなろう」と願いなさい。

「問題がすくなかったら」なんて願ってはいけない。 

「よりスキルをもとう」と願いなさい。

「挑戦すべきことが少なければ」なんて願ってはいけない。

「もっと智恵を得よう」と願いなさい。

「最高責任者たるものは、自分の複製を求めてはいけないと思ったし、

今でもそう信じている。企業には変化が必要だから、新しいCEOが前任者と

違っているという点は非常に大切だと思う。単なる前任者のコピーでは、

活力が失われてしまうからね」。

by レグ・ジョーンズ

非常な努力がいるよ。なぜなら、

成功したビジネスマンにとって一番厳しいことは

見習いのようにふるまうこと。

by ポール・オーデン

ウェルチが成功を収めたのは、

秘密の方程式を知っていたからでもなければ、

すぐさま結果の出る特効薬を持っていたからでもなく、

適切なものを求めたからだ。

優れた企業を偉大な企業へと変えていくうえで、第一に求められるのは、

社員が自分の意見を聞いてもらう機会をたくさん与えられるような、

ひいては「真実」に耳が傾けられるような、そうした企業文化を生み出すことである。

従業員こそ、最初の顧客なのだ。

by ハーブ・ケレハー(サウスウエスト航空の創業者)

他の人を育てるという精神を持っていなければ、

リーダーになる資格はない。

一人できりきり舞いして周囲の全員をうんざりさせる以上に悪いことは他にない。

必要なのは、肥料と水なのだ。

by ジャック・ウェルチ

優れた企業を偉大な企業に変えていくリーダーは、

まずふさわしい人間をバスに乗せるところから始まる

(そしてふさわしくない人間いはバスを降りてもらう)

それから、どこに向かうかを決める。

by ジム・コリンズ

差別化について

ウェルチ自身のGEでの個人的な体験い基づいている。

約40年前、ジャック・ウェルチという名の20代の生意気な青年がGEに辞表を叩きつけた。

理由は、皆と同じ1000ドルとうお粗末な昇給を告げられたこと。彼はも猛烈に怒っていた。

 彼は成功に成功を重ねたというのに、他の皆よりおおきな昇給を得られないなんて、

会社は自分を十分に評価していないということではないか。ウェルチに退職を思いとどまらせる

には、少なからぬ金額を要した。この体験は、数十年にわたってウェルチに影響を与え続けた。

彼はこの体験から、差別化とリーダーシップの重要性について大いに学んだ。

差別化とは、極端であること。最も優れた者に報酬を与え、無能な者を排除する。

厳格な差別化によって本当のスターが生まれ、そのスターが偉大なビジネスを築くのだ。

by ジャック・ウェルチ

GE時代のロバート・ナーデリは、実に13種類もの事業を率いてきた。

ウェルチ後継レースが進んでいくなかで、ますます明らかになっていったのは、

GEのトップの座を得られなかった

二人の候補者は、米国企業のなかで、外部に開かれているCEOのポストがあれば、

多少なりとも自分の好きなように選べるだろうということであった。

いや、あまり外部から人をとらないポストでも、提供される可能性があった。

※ナーデリは、ホームデポのCEOになった。

また、コダック、フォード、ルーセントといった企業がナーデリ獲得に向けて名乗り出たのである。

ジェフ・イメルトの失敗と成功ついて

GEのプラスチックを率いていた時期には判断を誤ったことも何度かあるし、1994年には、

純利益は目標額を約5000万ドルも下回ってしまった(予算では20%の増収とされていたが、

7%にとどまった)予算未達成という事態になれていなかったイメルトは、この状況でウェルチに

どう接するのが最善か途方に暮れてしまった。

 年次マネジャー・ミーティングのためにボカ・ラトンを訪ねたイメルトは、疫病から逃げるように

ウェルチとの接触を避けて回った。ウェルチはようやくのことでイメルトを捕まえ、イメルトのことを

気にってはいるが、状況を好転させなければ、解雇しなければならない、と伝えた。これに対して、

イメルトは、その必要はないと答えた。事態を改善できなければ、解雇される前に自分から

 辞職するから、と結果的にはウェルチもイメルトも、何も心配する必要はなかった。

イメルトはCEOに任命される前の数年間、すばらしい業績をあげた。その実行力により、

イメルトが受け取る賞与の額は増加の一途をたどった(毎年40~50%も膨れ上がった)。

ウェルチからの(「すごい!」など驚嘆の言葉に溢れた)称賛のメモも増える一方だった。

取締役会もウェルチも、イメルトこそ、いままさにGEを率いるにふさわしい人材だと

 確信したのである。

ジェフ・イメルトに負けたジェームズ・マクナニー

2000年、ジェームズ・マクナニーは、ウェルチ後継の座を逃した二人の候補者の一人だった。

自分がジェフ・イメルトに負けたことを知ったマクナニーは、ウェルチに対して率直に

「あなたの選択は間違いだ」と言った。マクナニーはしかし、GEで失われた機会について、

いつまでも恋々はしなかった。彼はうまく体勢を立て直したばかりか、巨大企業スリーエムの

会長兼CEOに就任したのである(その後、2005年7月に、スリーエムからボーイングのCEOに

転出した)。100年を超えるスリーエムの歴史のなかで、他社出身の人間が指揮を執るのは

マクナニーが初めてである。

 投資家は、マクナニーをCEOに招請したスリーエムの決断を歓迎した。マクナニーの就任に

先立つ5年間、スリーエムの株価の伸びは、ダウ平均にもS&P500種株価指数にも

及ばなかった。マクナニーが会長兼CEOに指名されるという噂がウォール街に流れた日、

スリーエムの株式時価総額は、約45億ドルも跳ね上がった。それ以来、マクナニーは、

「GEの2001年度卒業生」(ウェルチ退任とイメルト就任の年)で最も成功したCEOとして、

また当代の最も優れたビジネスリーダーとして大いに称賛されている。

 GEにたどり着くまで、マクナニーはプロクター&ギャンブルと、コンサルティング会社大手の

マッキンゼー&カンパニーで経験を積んできた。GEので実績は非の打ちどころがなく、

社内での昇進も速く着実だった(最後の一段だけは上がり損ねたが)。